心不全の原因と症状を知っておこう!前兆は身近な症状にも含まれてますよ
心不全が原因の初期症状を見過ごしていませんか?
一時的な動悸や息切れ、軽いめまいや一瞬の胸の痛み、
日常化しているむくみも、心不全が原因となっている
かもしれないという事実をご存知ですか?
ボク自身もそうですが、少しの運動での動悸や息切れ、
むくみなんて当たり前になってしまっている方も多いですよね。
でも、蓋を開けてみれば、全身のポンプの役割を
果たしている心臓の働きが低下した結果として、
生じている立派な身体の異常なんです。
今回は、動悸やむくみ(浮腫)などの
身近な症状から、心不全が進展してしまった場合に
起こりうる身体の変化を紹介します。
ぜひ、心不全のことをしっかりと知って、
今のうちから予防に取り組んでおきましょう。
全身に悪影響を与える心不全ってどんなもの?
心不全は、簡単に言うと心臓の働きが弱くなった状態を指しますね。
心臓の中でも、働きが弱くなった部分によって、
身体に表れる症状も変わってきますので詳しく見てみましょう。
まず、心臓はポンプとして全身の血管と肺につながっています。
体中の細胞は酸素を必要としていますので、
心臓の左側から酸素がたっぷりの血液を送り出します。
その血液は動脈を通り、酸素を提供しながら老廃物を回収して、
静脈を経由して心臓の右側に戻ってきます。
その後、二酸化炭素や老廃物でいっぱいになった血液は、
肺で酸素を補給して心臓の左側からまた送られていきます。
健康的な心臓は、1分間に4リットル〜5リットルの
血液を送り出しますが、心不全になると
この血液の輸送量が減少してしまうのです。
その結果、心臓の左側から送り出される
酸素がたっぷりの血液が不足することで、
血圧低下や動悸などの症状が表れてきます。
また、身体に不要になった老廃物などが回収しきれず
留まっていくことで、むくみ(浮腫)などの症状が表れるのです。
心不全が発展するとどうなる?予防する方法は?
初期症状が出始めた段階では、身体に必要な酸素などの
栄養が少しずつ減少してきた程度なので、
死に繋がるような大事になるケースは少ないです。
ただし、加齢によって状況は大きく変わり、
なだらかに低下する心臓の機能はある日なんの前兆もなく、
心臓の痛みとして表れることがあります。
これが急性心筋梗塞です。
ほとんどの場合で死に至るため、突然死とも言われますが、
低下し続けてきた心臓の機能が一定の水準を下回った結果、
血液が回らなくなり、心臓が壊死してしまうという流れがあります。
実は、日本循環器学会が提唱するガイドラインでも、
現在の日本人の環境では若いうちからの
予防の重要性は提唱されています。
少しずつ悪くなっていく心臓の働きと加齢によって、
むくみなどの症状から段階的に、
不整脈や貧血などの症状に発展していきます。
これを放っておくと心筋梗塞を引き起こす可能生が高まりますので、
軽く考えずに不整脈や貧血を感じている方は
治療を行いながら生活習慣を見直すことから始めてみましょう。